2012年5月4日金曜日

[グローバル] トランスジェンダーとは?

「LGBTコミュニティー」という表現をよく耳にします。NYだからでしょう、きっと。
正確には、「LGBTTIQQ」なのです。
詳細はここでははしょりますが、昨夜NJの拙宅から電車と徒歩で2時間半かけて、アッパーウェストにある某有名私立女子校の図書館に行きました。そこでは、昨年封切られた映画「Gun Hill Road」のスクリーニングがありました。

参加者の殆どはレズビアン、ゲイ、或はこの類の問題に興味のある私みたいな人たちが集まってなかなか良かったです。問題の焦点を共有できる環境って、気持ち良いですよね。

Gun Hill Roadは、NYの貧困層のファミリーをモチーフにした映画です。出所したばかりの父親は、しばらく見なかった息子が娘に成長してしまったことを知り、ショックを隠せません。何とか娘を息子に戻そうと強引にスポーツ、断髪、女遊びまで押し付け、完全に子供からシャットアウトされてしまいます。幸運にも母親は娘と化した息子をありのまま受け入れてきました。結果はいつか、実際に見てください。この問題を理解するにはとても良い映画です。

Sex, Gender, Sexuality-夫々がどう違うのか、夫々にどんなタイプがあるのか、社会がそれをどれほどわかっているのか・いないのか、どうやってこの問題を親や、誰にも言えずに悩んでいる子供達に受け入れてもらったり、受け皿を提供できるか、など色々と考えさせられました。

日本の文化では、もともとお茶、お花、踊りのお師匠さんとか、呉服屋の営業とか、結構この類の男性達が堅気っぽい世界で出来る仕事がありましたよね?ま、風俗関連は戦国時代のお小姓から近代のゲイバーまで色々でしょう。残念ながらレズビアンは社会的な受け皿が男性ほどは無かったのでは?この辺深く掘り下げる必要がまだありそうです。宝塚や松竹歌劇団の男役や男役に熱を上げる女性達をこのグループに分類できるのかどうか、まだわかりません。

今の日本でとても残念なのは、「性倒錯障害」と呼ばれ「障碍者」扱いされることです。この辺、戦後アメリカの新教徒的な潔癖主義が変に歪んだ形で導入されたのではないかしら、と考えます。
それまでは、日本社会で「ちょっとオカマのあのオジサン・オニイサン」として、普通に暮らしていた人たちが、今は「障碍者」とは随分可哀想な話です。

中国、古代エジプト、中東のハーレムには宦官(去勢された男性召使)が権力者の妾達に使えていましたし、14世紀のイタリアでは、ボーイソプラノを変声から守るために、教会合唱団の男の子達を年間2000人、虚勢していたそうです。やっとここ数年ではっきりと表面化してきた教会関係者の男色や、アルターボーイ(教会で司祭のアシスタントを勤める男の子)への性的な悪戯や関係の強要は、かなり深い歴史的な経過があるのですよね。

なぜ男と女を両サイドに置いて、真ん中の「幅」の存在を認めないのでしょうか?「第三の性」の幅はかなり広いみたいです。

先の映画の話にもどりますが、主人公の娘(元息子)はゲイではないのです。トランスジェンダーなのです。誕生時におOOOOがあったということだけで、社会的に男として育てられますが、思春期に自分の中の女性に目覚め、体も女性にしようと努力します。この子が男性に恋をする--これは同性愛ではなくて、異性愛なのです。思春期においても自分が男であるとの認識が変わらず、男性に恋心を抱く人たちがゲイで、その女性版がレズビアンです。女性同士でも、片方が自分の中に男性を感じ、男性化してしまう、つまりトランスジェンダーしてしまったら、これも異性愛です。ややこしいですね。

うちの娘の学校の親達にはこのLGBTTIQQコミュニティーの人が多く、とても上手に子育てをしていて、素晴らしい子達が夫々の才能を発揮しています。こんなに自然に自分らしくしている子供達が世の中に巣立って行っても、世間の無理解にくじけないよう、強く頑張って欲しいと思います。その意味でも、大多数を占める異性愛の親達が正しい理解を持ってこのコミュニティーの問題解決(いじめ、阻害感、自殺など)に向けて協力体制を敷くことはとても大事なことです。

Gun Hill Roadの監督は、呼ばれたら喜んで試写会にいらして下さいますよ。映画を見た後でみんなで質問や感想を話し合う時間を持つことによって、理解が更に深まります。

さて、今日のお勧めコーナーです。

*お勧めのYouTube: 20/20 "My Secret Self" Part 5 of 5
http://www.youtube.com/watch?v=ib_yE5WILJc&feature=results_main&playnext=1&list=PL78ACA328937E7E16
*お勧めの記事:


Chinese blind activist Chen Guangcheng in talks with U.S. after plea for help
 BY SHAUN TANDON, AGENCE FRANCE-PRESSE MAY 3, 2012 10:46 AM


BEIJING - The United States said Thursday it was in talks with Chinese dissident Chen Guangcheng about his future, after the blind activist expressed fears for his safety and pleaded to be taken abroad.

The campaigning lawyer, who escaped from house arrest and spent six days at the U.S. embassy in Beijing until he left on Wednesday, is at the centre of a sensitive diplomatic row between China and the United States.

U.S. officials have said Chen, who riled Chinese authorities by exposing forced abortions and sterilizations under the government's "one-child" policy, left the embassy after Beijing pledged he and his family would be treated "humanely."

But Chen has since said he felt under pressure to leave the embassy, fearing for the safety of his family, who suffered repeated abuses at the hands of local officials in their home town.

(全文はこちら:http://china.einnews.com/article/94126536)

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